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訪問看護師の疲労ケア【もう疲れた…そうなる事前にできる対策】

疲労ケアの重要性

前回は訪問看護師として疲れを感じる場面についてお話しました。
訪問看護師の方の中には、業務量の多さ、オンコール対応が辛いなどの理由で離職してしまう方も実際にいます。
訪問看護スタッフの疲労ケアとして何か対策を講じることは、ステーション運営やサービスの質向上などにおいても必要不可欠な課題です。
では、具体的にはどういった予防が有効であるかをご紹介します。

 

労働環境改善
環境を整備、日常の業務の効率化や見直しを行うことは大変重要です。
電子カルテの導入や、ICT化を図ることなどは、書類作成の手間を減らし、結果として業務の負担が軽減され労働時間も短縮につながります。
オンライン会議、リモートワークなどもある程度可能になるというメリットもあります。

 

労働時間改善
長時間労働、休日出勤、サービス残業などが一般化している場合は、すぐに改善が必要です。
管理職には、スタッフの休暇取得の状況や労働時間などにも気を配って、過剰な勤務となっていないかを判断することが求められます。
スタッフの自己申告では難しいという部分もあるので、タイムカードを導入したり、勤怠管理システムを導入するなど検討することも改善方法のひとつです。

スケジュール
訪問看護は事前に何件利用者宅を訪問するかスケジュールを立てたうえで行います。
繁忙期には多くの利用者宅を訪問することになりますが、必要とする看護ケアの内容や程度は様々です。
訪問件数が多すぎたり、重症度の高い利用者ばかりを担当するようになってしまうと、スタッフのキャパシティをオーバーしてしまいます。
スケジュールを調整し、負担が集中しないよう気をつけましょう。

 

緊急時対応のマニュアル化
緊急時の対応は訪問看護師にとって最もストレスとなります。
緊急時対応についてのフローチャートや、緊急搬送のマニュアルなどを事前に作成することで、安心感にもつながり大きなミスを招くリスクを減らします。

 

まとめ

病院での看護ケアは退院するまでの期間に限られる為、患者さんと関わる時間は比較的短いですが、訪問看護は利用者の「住み慣れた家で暮らしたい」「最期を自宅で迎えたい」という思いのもと日常生活を中心としたケアになる為、長期間利用者と関わることになります。
利用者の意思を最大限に尊重する訪問看護は、やりがいもある一方で、負担も多く感じるものです。
様々な疲労ケアを講じて、訪問看護スタッフがやりがいをもって業務に当たれるよう努力しましょう。