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訪問看護の研修カリキュラム【効果的な研修を行うには?】

病院から在宅へ

病院医療から在宅医療へシフトする動きが医療の現場で強まっています。
しかし、訪問看護師は看護師全体の数からはとても少ないため、人員の確保する活動が活発になっています。
今回は未経験者が訪問看護師として活躍できるような研修カリキュラムについて考えていきます。

研修の目的

まずは何の為に研修を行うのか、という目的を決めましょう。
業務を覚えてもらうということはもちろんですが、ステーションにおいてどのような人材になって欲しいのかという中長期的な目線で考えることも大切です。
看護師経験と技術を身に着けているスタッフの場合、病院看護と訪問看護の違いを学ぶことをメインの目的にする必要があるでしょう。
また、後輩の育成やフォローアップできるような管理職を目指してもらいたいなど、スタッフ個人のスキルアップのみならず、訪問看護ステーション全体の将来像を見据えた研修目的を設定しましょう。

新人研修の期間

新人研修はステーションに入職した直後からスタートします。
ステーションについての理解を深めることで順応してもらえるよう指導し、以降は個人の能力に合わせて研修を進めましょう。
数か月ごとに振り返り、ケーススタディなどを実施すればより研修の効果が得られるでしょう。
多くのステーションでは1年程度の新人研修期間を設けている所が多いようです。
1年目に基本的な知識と実戦経験を、
2年目以降に未経験の症例への対応や個別的なケアを考える力を、
3年目以降は後輩の指導、リーダー研修といったプログラムを想定しておくと良いでしょう。

新人研修の具体例

OJT研修で、現場での実践をもとに学びを得る方法が訪問看護の新人研修では多く用いられています。
講義での研修も大切ですが、実践で経験することで、より高い研修効果を得ることができます。
先輩看護師と利用者を同行訪問することで、マナーや利用者の居住環境、アセスメントなど深く理解することができます。

講義や自己学習で知識をつけ、先輩との同行訪問でスキルを確認、見守られた状況で実践を行い問題が無ければ一人立ちという流れを取るのが理想的です。

また、同行訪問の後は振り返りの時間を必ず設けましょう。
反省点だけでなく、できたことについてもフィードバックをすることでモチベーションを高めることにもつながります。

職場や自宅のパソコンで学習を行うことができるeラーニングも便利です。

ICTスキル

報告書や記録など新人スタッフには大変だと感じてしまうこともあるかもしれません。
パソコンやタブレットで作成できる電子カルテを活用できるよう、スタッフのICTスキルを高める研修を取り入れることは、業務時間の短縮につながり様々な効率化を図ることができます。