最も重要な経営資源は『人』
ステーションを運営する管理者の方にとって、スタッフがどのような気持ちでいるかというのはとても気になるかと思います。
『人、もの、お金、情報』こそが経営資源ですが、中でも人は最重要の資源です。
今回はそのもっとも重要な『人』の気持ちを知る為に大切なスタッフ面談についてご説明します。
モチベーションを知ろう
スタッフのモチベーションについてどのように把握されていますか。
小規模なステーションであれば、
『日頃コミュニケーションをとっているから』
『把握しているし関係も良い』
という管理者の方も多いと思います。
ですが、スタッフ個人の将来的なビジョン、現在の業務に対する思いなど十分にヒアリングできているでしょうか。
突然「退職の相談」とならない為にも、しっかり一人一人の考えを知る面談の機会を設けましょう。
ですが、いきなり「面談しましょう」「お話をしたいので時間を取ってもらえますか」と声をかけると不安を与えてしまう可能性もありますので、定期的な面談を行うなど、うまく時間を作る工夫が必要です。
回数とタイミング
個人面談を行うタイミングは、年に1~2回ほど定期的にスタッフ全員と面談する機会を持つと良いでしょう。
年度の区切りである4月と10月、賞与に合わせて6月と12月など節目節目で行うという事業所もあるようです。
面談の時間は一人15~30分を目安としましょう。
個人で目標管理をしているのであればその内容を伺うことがメインになりますが、基本は仕事に対する気持ちを聞くことになります。
今後どのように働きたいのか、将来についての展望、現在の悩みなどを聞くことでスタッフの率直な気持ちを引き出すようにしましょう。
面談の基本は話を聞く事です。
期待を伝えようと、自分の話や思いを語ってしまっては、管理者の考えを押し付けるだけで、スタッフ自身の頑張りを聞いたり、問題を解決したり、将来の目標を共有するといったことができません。
事前に、なにを聞くかという項目についてリストを作成しておくと良いでしょう。
また、面談では絶対に「他のスタッフについて」を聞いてはいけません。
ヒアリングしたい項目
仕事への思い、感じている課題、業務を通して印象に残ったことなど、スタッフ全員に対して必ず聞きたい質問をリストとして書き出し、それを見ながら面談をすると良いでしょう。
また、事前にそのリストをスタッフに共有しておくことで、スタッフ自身も答えや考えを準備しておくことができ、「こういう働き方をしたい」、「こんな訪問看護師になりたい」といった思いを引き出すことにもつながり、本人の目標を明確化し、管理者としてもフォローの仕方を考えることができるようになります。