丁寧に説明しているつもりでも
サービスの提供が開始され、利用者のお宅に初めて訪問するという際、少し緊張するということはありと思います。
事前に利用者の様子をうかがっていたとしても、初めて会う時には不安になるものです。
訪問看護のケアは利用者に受け入れていただいてからでなければ始めることができません。
訪問時の挨拶から始まって、身体の具合や気になっていることなど会話の中で心を開いてもらうことで信頼関係を築く事が大切です。
いつでも話ができ、困った時は相談できるという存在になるため、良いコミュニケーションを取れるよう気を付けましょう。
その上で、利用者やご家族への様々な説明は気を使い、丁寧にしていると思いますが、本当に内容が伝わってるか、用語の意味などを理解できているかなど、都度確認しながら会話を進めていくよう意識しましょう。
医療サービスを受けることへの不安
訪問看護というケアサービスの詳細というのはあまり知られていません。
特に訪問介護と訪問看護の違いに区別がつくという方は現実としてはあまりいません。
ご自宅でサービスを行う際も「ヘルパーさん」と声をかけられることもあるかと思います。
「わたしは看護師です」と言いたくなるかもしれませんが、一般にその違いは理解されていません。
利用者やご家族と関わっていく中で徐々に理解されていきます。
また、利用者もご家族もご自宅で医療・介護のサービスを受けるという事は、不安を感じるようです。
介護保険制度や病院での医療との違いなどは、その時初めて聞く言葉ばかりなので、さらなる不安を煽ってしまうことの無いよう、より丁寧でわかりやすい説明が必要です。
丁寧な説明とは、具体的には「相手がわかる表現を用いて補足する」ということです。
例えば、リハビリの技師についてPTやOTなどと表現するのは、医療関係者であればわかりますが、一般には馴染みのない表現です。
その言葉の補足をするか、リハビリ指導の技師という誰でもわかる言葉に言い換えてお伝えするなど工夫しましょう。
説明をしていく中で利用者やご家族から様々な質問を引き出し、しっかりと理解してもらうことが大切です。