昨今高齢者社会になっていくにあたり、高齢になっても家族の力を借りず施設にも入らずに訪問看護や介護を受けながら、自宅にて自立した今まで通りの生活を送りたいと考える方は少なくありません。
自宅で訪問看護を受けながら療養生活を送るのにあたり、家族の同居は必ずしも必要なのでしょうか?ここでは例を上げ詳しく説明していきます。
一人暮らしでも家族と同居していてもどちらでも利用できる
訪問看護を受けるには、家族との同居は必ずしも必要ではありません。
訪問看護は、一人暮らしの人も家族と同居している人も、居住形態に関わらず幅広く利用できます。
ご家族と同居していても、ご家族の不在時に訪問看護サービスを受けることも可能です。
介護保険で訪問看護の適用対象となる「要介護1~5」または「要支援1~2」の認定を受けた利用者様に対しては、ケアマネジャー、医師、訪問介護ステーションとの連携により支援が行われます。
一人暮らしの場合では、早朝や夜間の急な体調の変化が心配になることもありますが、訪問看護ステーションにもより変わりますが、24時間の緊急対応を受けている訪問看護ステーションもあります。
訪問看護の利用には家族のサポートが理想
訪問看護ステーションで申込みをする際、介護保険または、医療保険を使って利用する場合、主治医による訪問看護指示書の発行が必要となります。
介護保険の利用の場合は、ケアマネジャーが作成するケアプランの中に組みこまれる事が一般的です。
介護認定を受けていない場合には、市区町村へ要介護申請を提出し、認定を受けてからの利用となります。
公的な保険での利用ができない場合、あるいは、保険の範囲を超えて利用したい場合には、自費での利用はできますし、保険との併用も可能です。
年齢や身体の状態によっては、訪問看護サービスを申し込むまでの手続きを理解するのことが難しい場合があり、申込みに際しては家族がサポートを行うことが理想的ではあります。
一人暮らしでの療養生活には訪問看護は欠かせない?
訪問看護は、医療の専門家の立場から主治医の指示に基づいた看護を行い、利用者様の自立を支援する事が目的です。
ただし、訪問介護のヘルパーは医療行為を行うことは一切できません。
訪問看護では利用者様のご家族への介護指導も行っており、近隣に住むご家族が利用者様をサポートしている場合には、介護の効率化を図って家族の負担を軽減する事が可能です。介護保険の利用では、利用者様のの病状の進行にもより変わりますが、訪問看護と訪問介護を併用することで生活レベルを維持し、住み慣れたご自宅での生活を送ることを可能にしていきます。
訪問看護は、居住形態に関わらず利用する事ができます。
利用者様の身体の状況によっては、療養生活を送るにあたり訪問看護は身体の機能維持に必要不可欠です。
主治医やケアマネジャーにまず相談してみましょう。