訪問看護師はきつい?
一般に訪問看護師としてのお仕事は「きつい」「ひとりで悩んでしまう」というイメージを持たれがちですが、実際はどうでしょうか?
よくあるお悩みと、その中に楽しさややりがいを見出すことについてご紹介します。
よくあるお悩み
まずは代表的なお悩みをいくつかご紹介します。
『ひとりで現場を持つのが辛い』
利用者に対してひとりで訪問することが主な訪問看護師は、様々な対応をその都度自身の判断で行う必要があります。
業務に慣れるまでは、精神的に大きな負担を感じてしまうことが多いようです。
『移動』
病院勤務の看護師さんと違い、訪問看護師は利用者のご自宅へ伺う必要があるため、自転車や車で移動することになります。
移動時間や季節の条件など様々なことが大変に感じるようです。
『いろいろな連絡が大変』
ケアマネージャー、訪問介護士、医師、福祉用具の技師など多くの方が関わり合って利用者を支えています。
それら関係他業種の方々への電話やメールなど頻繁に連絡をとる必要があるためきついと感じる方も多いようです。
楽しい、やりがいに変わる
上でご紹介したようなお悩みは、訪問看護師として経験を積んでいくと楽しさややりがいに変わってきます。
『ひとりで現場を持つから楽しい』
一対一で利用者と関わることができるからこそ、多くの経験をすることができます。
利用者のパーソナリティを知り、自身のケア能力を全身全霊で提供し、他のスタッフに気を遣う必要もありません。
病院勤務で色々ガマンしていた、という看護師さんほどそこに楽しさを感じるかもしれません。
『移動が楽しい』
車や自転車で移動することは、新しい風景を知ることが出来たり、お昼を外食にしてみたりと、自分だけの楽しみ方があります。
『いろいろな連絡・連携が楽しい』
始めの内は慣れない連絡に苦労したかもしれませんが、他業種の方とも、1年も仕事をしていれば顔を覚えて信頼してくれるようになります。
地域の力になっているという実感を得ることで楽しくなっていくでしょう。
苦労がやりがいになる職場
仕事に慣れるまではどうしても「きつい」「大変」と思うようなことがありますが、それが楽しさややりがいに変わるかどうかは、働く事業所によるところも大きく関わってきます。
転職などを考えている看護師の方は以下のポイントを押さえて事業所を見てみると良いでしょう。
『管理者が働きやすい現場を作るよう努力している』
訪問看護師が働きやすいかどうかは管理者の意向によって変わります。
無理を強いるような管理者のいる事業所ではきつい働き方を強いられ、大変な思いをし続けてしまいます。
管理者がどのような考えを持っているか、見学の際など聞いてみると良いでしょう。
『スタッフの様子』
実際その事業所で働いているスタッフが、日々どのように思っているかを聞いておくと良いでしょう。
その際は転職したばかりの方、子育て中の方と話せるか事前に聞いておきましょう。