訪問看護師の4大ストレス
訪問看護師として仕事をする以上、大小必ずストレスが発生してしまうでしょう。
漠然と「仕事がつらい」と思い詰めてしまうより、ストレスの原因を知り対処法を考えることで、より活き活きと自分の仕事に集中することができるようになるかもしれません。
訪問看護師としての主なストレスの原因は…
『一人で判断をするというプレッシャー』
基本的に利用者のご自宅を一人で訪問し、日常の生活を含めた様々なケアを提供する訪問看護師には、「利用者・ご家族からの相談を受ける」「急な病状変化に対応する」など様々な事態が起こります。
時には判断や対応に迷う事態を前に技術不足を感じてしまうこともあるかもしれません。
訪問看護という仕事の性質上、看護師は常に個人としての判断や選択の連続な為プレッシャーからストレスを感じることがあるでしょう。
『意見の相違やジレンマ』
「治療の為には必要だけど、利用者やご家族が気乗りしていない」といったケースは少なくありません。
病院と違い在宅療養にはご家族の意向が強くなるという傾向があります。
利用者の為にせっかく考えたケア内容でも、利用者本人やご家族の希望と相違があれば意味を成しません。
そういったニーズと看護サービスの質などを考えつつ仕事をすることはストレスを感じるでしょう。
『様々な関係各所との調整』
人間関係というのは、ストレス原因の常に上位にあるものです。
訪問看護師は、利用者、ご家族、ケアマネージャー、医師、施設関係など沢山の人と連絡をとり調整を行う必要があります。
また、「医師とケアマネージャーとの意見が違う」などの事態が発生すると、板挟みになる看護師はストレスを感じるでしょう。
『オンコール対応』
夜間に「状態の急変」や「ご家族では対応困難な事が起きた」といった緊急性も高く、判断に困る場面につねに気を張っている訪問看護師は精神的にも体力的にも負担となりストレスの原因になるでしょう。
ストレスに対処するには
日常的にストレスをため込まないよう、自分なりの解消方法などを持っておくことが大切です。
以下で紹介する方法はとても有効なストレス解消法です。
『運動』
仕事中も、もちろん体を動かしていますが、なぜ運動を?と思われるかもしれません。
ですが、散歩やランニング、ジムでトレーニングなどを行い体を動かすことでセロトニンという物質が分泌されます。
セロトニンは精神を安定させたり、リラックスさせる効果もあり、精神状態を改善することができます。
集中して運動することはストレス解消にとても有効です。
『ゆっくり休む・睡眠』
何もせずゆっくり休み、良く眠るということも、当たり前のように感じるかもしれませんがとても有効です。
『友人と会う・会話をする』
気の合う友人と話をして笑ったり、意見交換をするとたくさんのメリットがあります。
笑うことは副交感神経が優位になる為、ストレスを感じるホルモンの分泌が減ります。
ストレスを予防しよう
ストレスとの上手な付き合い方を考え、適切な対処法をしていくことを「ストレスマネジメント」といいます。
ストレスの感じ方や受け止め方は人によって異なります。
書籍やオンライン講座などで、どのようにストレスと付き合っていけばいいか考え、体調不良や精神症状が出るのを予防しましょう。
また、自身の心に冷静に向き合い、ストレスがかかった時何が起こっているのかを考えてみることも大切です。
「どういう場面でストレスを感じるか」、ストレスを感じる言葉を何か言われた時、フレーズに反応したのか、状況に反応したのか、など理由を具体的に明らかにすることで、同様な状況が起きた際冷静に対処できます。